【分かりやすく解説】競売のしくみや流れ、競売を回避する方法

新型コロナウイルスの影響もあり、住宅ローンの支払いが苦しくなり自宅を失ってしまう人が増えています。今、現在住宅ローンの支払いが苦しい方はもちろん、今は大丈夫だけど少し先が不安な方や、すでに競売開始決定の通知書が届いてしまった方に向けて、競売とは何か?というところから競売を回避する方法までを分かりやすく解説していきます。なお、任意売却という聞き慣れない言葉が出てきます。任意売却って何?という方は下記の記事からご覧ください。

【コロナ渦で利用者急増!】リースバックと任意売却の比較

目次

・まずは結論から

・競売の流れ

・競売になることのデメリットと任意売却のメリット

・競売を回避する方法

・まとめ

管理人

なるべく分かりやすく解説していきます。

まずは結論から

競売(けいばい)とは不動産のオークションのようなものです。裁判所が一般に公開して買い手を募集し、一番高い金額で入札した人に売却されます。価格は市場価格の60%~70%程度になります。売却代金は全額が強制的に住宅ローンの返済に充てられます。競売は住宅ローンを滞納しはじめてから1年程度の期間で引き渡しまで完了してしまいます。一番のデメリットとしては市場価格より低い価格で売却したからといって、残りの住宅ローンは免除にならないことです。競売を回避する方法としては任意売却という方法があり、ほぼ市場価格で売却することで残りの住宅ローンを大幅に軽減できるメリットなどがあります。

ご夫婦

先日、裁判所から「競売開始決定の通知書」というものが届いてびっくりしました。競売の流れについて教えてもらえますか。

管理人

かしこまりました。びっくりしますよね。皆さんある日当然届いて驚かれます。競売の流れですが、下記のような流れになります。

競売までのタイムスケジュール

住宅ローンの滞納が3ヵ月程度になると・・

①銀行から返済についての催促状が届く

住宅ローンを一括返済して下さいという内容です。

 約1か月後

②銀行から保証会社へ窓口が変わる

保証会社が銀行に住宅ローン全額をあなたの代わりに返済します。

保証会社が債権者になります。

 約1か月後

③裁判所から「競売開始の決定通知書」が届く

裁判所から執行官が自宅に訪問します。

聞き取り調査や価格の調査、写真撮影などを行います。  

約1か月後

④「不動産の現状調査について」が届く

権利関係や価格について③で調査した内容をまとめたものです。

約1か月後

⑤「配当要求終期の公告」が行われる

他にお金を貸している人がいたら裁判所へ申し出て下さいという告知です。

これ以降、誰でも裁判所の閲覧室で物件資料を見ることができるようになります。

これを見て訪問する任意売却専門の不動産会社もあります。

約2か月後

⑥「最低売却価格の通知」が届く

この金額から競売(オークション)をスタートしますという価格です。売却基準価格ともいいます。このあと裁判所がインターネット上で運営するサイト「BIT」に情報が公開されます。BITに情報が公開されると、インターネット上で誰でも競売情報を見ることができるようになり、2週間後に入札開始になります。

約2か月後

⑦入札が開始される

入札期間は1週間で、任意売却ができる時期はここまでです。

開札期日の前日までに競売の取り下げを完了させる必要があります。

開札期日の前日までなら申立者の単独意思のみで競売を取り下げることができます。

開札が行われてからの取り下げは買受け人の同意が必要なため、確実に取り下げができる

期限は開札期日の前日までとなります。

約2週間後

⑧開札されて購入者が決定する

競売開始の決定通知書が届いてから、ここまで約6ヵ月半程度の期間ですが、最近は期間が短くなってきており、最短4か月程度で完了するケースもあります。

約2か月後

⑨売却許可が下りて引き渡しになる

住宅ローンの滞納から1年程度で競売が完了してしまいます。

競売開始決定通知が届いたばかりであれば、任意売却で競売を回避できる可能性があります。

任意売却は、競売の開札の前日までという限られた時間の中で行わなければなりません。その限られた時間の中で任意売却活動や引越を行うようになるため、ハードなスケジュールになる場合があります。従って、気持ちや時間に余裕をもたせるため、競売手続き入ってしまったらすぐにご相談することをお勧めします。

任意売却を成功させるためには、債権者の同意が必要となります。競売の開札が間近になると、債権者によっては、任意売却を承諾しない場合もあります。

任意売却は、時間との勝負になりますので、早い時期に開始することが成功の秘訣です。

ご夫婦

私たちは今、③の状態なんですね。

管理人

そうですね。先日、競売開始決定の通知書が届いたということですので③の状態ですね。不安な中、びっくりされたことと思いますが上記の通りすぐに競売になってしまうわけではありません。

ご夫婦

任意売却までに残された時間は、だいたいあと6ヵ月くらいでしょうか。任意売却できるかどうか分かりませんが・・。非常に不安です。

管理人

そうですね。6ヵ月くらいですね。ただ最近はこの期間が短くなってきており、競売開始の決定通知書が届いてから、最短4か月程度で競売が完了するケースもあります。限られた時間の中で売却活動や引っ越しに向けての準備を行っていきますので、任意売却を希望する場合はできるかどうかも含めて、早めに詳しい不動産会社に相談したほうがいいですね。

ご夫婦

そうですよね。

【コロナ渦で利用者急増!】リースバックと任意売却の比較

競売になることのデメリットと任意売却のメリット

ご夫婦

競売のデメリットと任意売却のメリットについて教えて下さい。

管理人

はい。競売のデメリット、任意売却に切り替えるメリットは下記のようになります。

競売のデメリットと任意売却のメリット

競売のデメリット(基本的にはデメリットしかありません)

・市場価格の60%程度で落札されることが多い

・引っ越し代も出ず、再出発への希望を持ちにくい

・自己破産しない限り、残りの債務(借金)の支払いは続き金額も多い

・競売の情報は公開されるため、周囲に事情が知られてしまう

・落札後はすぐに立ち退きになってしまう(相談などは一切できない)

任意売却のメリット(競売と比べるとメリットしかありません)

ほぼ市場価格で売却でき、残債務を大幅に軽減できる

任意売却は、通常の売却同様に一般の方に仲介で売却するためほぼ市場価格で売却できます。

・引っ越し資金が最高30万円まで得られ、引っ越しの時期も相談できる

銀行との交渉により、売却代金の中から融通してもらえる可能性があります。

・競売の公告前であれば、競売を取り下げることで周囲に事情を知られず売却できる

ご近所や知り合いに対して、「高く売れたから売却した」と説明できます。

・信頼できる不動産会社に相談できれば、さまざまな面で新生活を支援してもらえる

・リースバックを利用することで自宅を再購入し、住み続けられる場合もある

管理人

競売は最後の手段ですから、基本的にはデメリットしかなく任意売却は競売と比べるとメリットしかありません。

ご夫婦

確かにそうですね。

管理人

では競売を回避しようと思った場合、どうすれば良いかを見ていきましょう。

競売を回避する方法

管理人

競売を回避しようと思った場合に取る方法は、任意売却という売却方法です。任意売却って何?という方は下記の記事で解説していますので詳細はここでは割愛します。

【コロナ渦で利用者急増!】リースバックと任意売却の比較

ご夫婦

私たちは先日、競売開始決定の通知書が届いた状態なので競売になってしまうまであと6ヵ月ということでしたが、早めに任意売却に詳しい不動産会社に相談したほうが良いのでしょうか。

管理人

おっしゃる通りです。任意売却は限られた時間の中で銀行(債権者)と交渉し、承諾をもらった上で買主を探さなければなりません。スタートが遅れると買主を見つける時間が少なくなり、任意売却を成功させる確率がどんどん下がっていきます。

ご夫婦

なるほど。ただ任意売却をお願いするのは普通の不動産会社さんではなく、任意売却に詳しい不動産会社さんのほうがいいんですよね?

管理人

そうですね。任意売却に詳しい不動産会社に依頼するべきです。普通の不動産会社では任意売却についての知識や経験、実績が不足していて依頼はできても不調に終わってしまう可能性もありますし、そもそも面倒な任意売却の依頼を受けない不動産会社も多いです。

ご夫婦

インターネットで探してはいましたが、どこにお願いするのがいいのか正直分からなくて・・任意売却に詳しい不動産会社さんをご紹介してもらうことはできますか。

管理人

はい。できますよ。当サイトはリースバック相談室ですが、もともとリースバックと任意売却は似ていますし、実際に通常の仲介による売却はもちろん、リースバックや任意売却も豊富に経験しているメンバーでチームを組んで運営しておりますので、ご状況を詳しくお伺いした後で、最適な不動産会社をご紹介できます。インターネットでも見つけることができますが、中には着手金を要求するような悪質な会社も存在しているようですので注意が必要です。うっかりそのような会社に捕まってしまうと貴重な時間をロスしてしまい、任意売却ができなくなってしまうということも十分考えられますので、当サイトなどから確実な不動産会社の紹介を受けるのが良いと思います。

ご夫婦

では近日中にお願いしたいのですが。

管理人

かしこまりました。流れとしましては、お電話やメール、対面などで【無料事前相談】を行い現在の状況、解決方法、解決にあたって障害となっていることなどを整理した上で、速やかに最適な不動産会社をご紹介いたします。もちろんご紹介にあたり費用は一切かかりません。完全に無料です。無事、任意売却が成功した場合に不動産会社からご紹介料を頂くかたちで運営しておりますのでご安心下さい。

ご夫婦

助かります。このあとすぐに【無料事前相談】を申し込みます。

管理人

ありがとうございます。少しでも有利なご売却になりますよう、新しい生活に向けての力強いご支援ができますようご状況を丁寧にお伺いし、中立の立場から忖度のないアドバイスをいたします。最適な不動産会社をご紹介できますようサポート致しますのでご安心下さい。

ご夫婦

今の状況や今後のやるべきことが分かり、少しスッキリしました。引き続きよろしくお願いします。

管理人

こちらこそ引き続き宜しくお願い致します。本日は、ありがとうございました。

まとめ

競売は最後の手段です。任意売却ができるのなら任意売却したほうが良いです。

競売になってしまう方の多くは、任意売却の存在そのものを知らないか、知っていても手続きが間に合わず時間切れになってしまう方です。

当サイトで任意売却について初めて知った方は、是非お早めに任意売却に詳しい不動産会社へご相談されることを強くおすすめします。

任意売却にあたって銀行(債権者)の同意がまずは必要と最初にご説明しましたが、競売より任意売却するほうがメリットがあるのだと説得しなければなりません。

直接銀行と交渉するのは不動産会社ですから、いかにメリットを提示して説得させる交渉技術があるのかどうかと、債権者の納得する金額で購入してくれる買主を見つける力があるのかどうかは非常に重要です。

また、少しでも高く売却することで、住宅ローンを多く返済し、今後の生活に少しでもゆとりをもてるかどうかも、不動産会社にかかっていると言えます。

リースバックや任意売却について相談したい、詳しい不動産会社を紹介してほしいという方はお電話やメールなどでお気軽に【無料事前相談】をご利用下さい。

無料事前相談では

  • 今抱えている問題の整理
  • 問題の解決方法
  • 問題解決への障害となるもの

をスタッフ全員が意識しながらなるべく分かりやすく真剣にお答えいたします。中立の立場から忖度のないアドバイスをさせて頂き、最適な不動産会社をご紹介いたしますので、まずは何よりもお早めにご相談頂ければと思います。

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